円形脱毛症をご存知ですか?
円形脱毛症は年齢、性別には関係なく誰にでも起こりうるのものです。
今回は円形脱毛症の原因や症状、
治療法について科学的にお話していきます。
目次
誰にでも引き起る可能性
円形脱毛症は、500円玉サイズの円形の脱毛が突然起こることが特徴です。
日本の人口1、2%程度に発症すると言われています。
これは何も男性に限ったことではありません。
性別や年齢といった要因に関係なく発症し、
特に若年層(15歳以下)が円形脱毛症の25%を占めています。
症状の種類
単発型
円形脱毛症の中でも最も多いものが単発型です。
通常500円玉サイズの脱毛が1ヵ所~数か所の範囲で起こります。
こちらは、頭だけでなく、眉毛、ヒゲ、
すね毛等にも起こる可能性があります。
多発型
単発型の脱毛を何度も繰り返す症状です。
脱毛状態が3年以上継続する場合、
治療の可能性が低くなってきます。
蛇行型
後頭部や側頭部の髪の生え際に、帯状に繋がって脱毛します。
かなり特殊な症例のため円形脱毛症の中でも、
発生頻度は1.4%前後程しかありません。
症例が少ない為有効な治療法が見つかっていないのが現状です。
全頭型
多発型が頭部全体にまで広がり、
全体の髪が抜け落ちてしまう症状です。
回復がとても難しいため、治療が長期化することが多いです。
汎発型
頭だけでなく、眉毛やヒゲといった身体全身に症状が現れます。
円形脱毛症の原因
円形脱毛症の原因は、内分泌生涯、自己免疫疾患、
自律神経障害、毛周期の異常、といった要因がありますが、
十分に科学的根拠が示されているわけではないのが現状です。
よって現在は自己免疫疾患を原因として考えることが、
一般的となっています。
自己免疫疾患とは、
ウイルスや細菌といった外的要因から、
自分の身体を守るための役割を持ちます。
自己免疫作用を持つリンパ球が、
成長期の毛包や誤って破壊するため、
毛包が収縮し円形脱毛が起こると考えられています。
しかし、なぜこのような異常が引き起るかは、
依然として明らかにされていません。
よくストレスで円形脱毛症が引き起ると言われていますが、
原因が明らかにされていない現在は、
原因でなく要因ではないかという考えもあります。
円形脱毛症の治療方法
円形脱毛の数や範囲が少ない場合は自然治癒することが多く、
自身で気づかない間に治っている場合もあります。
しかし、多発型、蛇行型、全頭型、汎発型といった、
広範囲や複数回脱毛症状が起こっている場合は、
早期治療が必要です。
ステロイド
単発型、多発型の円形脱毛の初期段階では、
炎症を抑えるためステロイド薬の内服、注射や塗布が行われます。
ステロイドパルス
症状が重い方に対しステロイドの点滴を投与する治療法です。
局所免疫療法(SADBE療法/DPCP療法)
かぶれを起こす物質を塗り、
人工的に皮膚に軽い炎症を引き起こさせ、
自己免疫の破壊対象を変える治療法です。
線偏光近赤外線照射療法
赤外線を脱毛ヵ所に照射することで、
発毛回復期間の短縮の期待できます。
注意点
円形脱毛症はまだまだ原因や治療法に不明瞭な箇所が多い為、
民間療法を行うことで症状が悪化や副作用が起こる可能性もあり、
控えることをオススメします。
おわりに
円形脱毛症を発見した場合、焦らず専門の病院へ受診してください。
早めの治療が早期回復のカギとなっています。
そして日常生活の健康を心掛けることで予防にもつながります。
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